妊娠中の腰痛

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妊娠中の腰痛

妊娠中右のお尻の痛み

 

〇20代の女性、現在妊娠8ヶ月の妊婦さんです。

 

 

2ヶ月前から右のお尻あたりにズキズキとした痛みが出現。イスから立ち上がるときや動き始めの時が痛い。仰向けや横向けで寝ていても痛みがあり、まともに寝れない。

 

 

両方のふくらはぎもよくつってしまい、なにをしても辛そうな様子。

 

 

痛みを訴えている部分は右の仙腸関節という骨盤の関節です。

 

 

骨盤の関節は本来強い靭帯に覆われていて骨格を安定させる部分ですが、妊娠中は出産の準備のために全身の靭帯が緩みます。よって、関節が不安定になり、なおかつ赤ちゃんの重みで引っ張られ炎症が起きてしまったのだと思います。

 

 

施術ベッドに仰向けで足を上げても痛い。妊婦用クッションでうつ伏せになっても痛い。横向きも痛い。楽な姿勢がない状態でした。

 

 

この痛みが2ヶ月続いていたそうです。よく2ヶ月も我慢されていましたねと言うと、「なかなか妊婦さんを受け入れてくれる所がないので、半ば諦めていました」とのこと。

 

 

カイロプラクティックはまだまだ、認知度が低いのが現状です。なんとか広める方法を模索しないと。

 

 

多少痛いのを我慢してもらい、横向けから仙腸関節を覆っている軟部組織の癒着をはがし、骨盤を支えている筋肉の血流を上げ、筋肉の出力をあげました。

 

 

仙腸関節の圧着、座位でのAKTを行い、患部をアイシングしてもらうように伝えました。

 

 

2日後に来てもらったときは、横になっても朝まで寝れるようになるほど痛みがおさまり、ふくらはぎのこむら返りもなかったとのこと。

 

 

さらに5日後にはほぼ痛みは解消されていました。ただ、出産するまでは症状を繰り返す可能性があるのと、腕を上げると僧帽筋が痛いというくらい肩こりも強いので少し間隔をあけながらの来院を勧めました。

 

 

「こんなに少ない回数でラクになるならもっと早く来れば良かった!」そうやって喜んでくれる姿がなによりも嬉しいです。

 

 

出産が終われば痛みが収まると思ったと仰っていたのですが、それはちょっと危険です。出産が終われば休む間もなく、今度は育児が始まります。

 

 

妊娠中にあった痛みが出産後さらに悪化したとうちに来られた方もいらっしゃいます。ママさんは出産後に身体を休める暇なんてないんですね。

 

 

妊婦さんのうちにカイロプラクティックを受けられたほうが症状を緩和し、出産にゆとりができ、分娩もスムーズになる場合があります。さらに、増えた体重も戻りやすくなる方もいます。

 

 

カイロプラクティックって痛みをとるだけでなく、いろんなメリットがあるんですよ。

 

 

メリットというか、それが本来の身体の状態なんです。カイロプラクティックとは神経の働きを正常にして、人が本来持っている働きを取り戻すことが目的ですから。

 

 

「痛みは人格を変える」とある先生が仰っていました。未来ある子供たちのためにママさん自身の健康を考えましょう。