顎関節症

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症例報告 顎関節症

顎の動きがぎこちない

 

60代女性。主訴は肩こり、頭痛だったのですが、話しているときの顎の動きのぎこちなさが気になったので、顎の問題がないか聞いてみると、

 

 

4,5年前から顎関節症と言われ、歯科や口腔外科で診てもらったが、治療のしようがないと言われてそのまま放置しているとのこと。

 

 

開口は1指半くらいしか開かない状態。それ以上開けると右顎が外れそう。本当は虫歯の治療もあるのだが、口が開けられないため治療できずにいるという。

 

 

虫歯のある歯は使いたくないため、片方の歯ばかり使ってしまい、噛みグセがついてしまったようです。

 

 

こめかみ辺りにかなり締め付けられるような頭痛と目の奥の痛みもある。マッサージに通っているがあまり改善しない。

 

 

頭部が右に傾き、顎が右側方変位、左前方変位。僧帽筋の収縮が強いため、肩が持ち上がり、首が縮んでいるようにみえる。

 

 

上部頸椎、仙骨、第一肋骨のアジャストメント、右の外側翼突筋、側頭筋リリース、顎関節の長軸伸延、外側から内側、前方から後方への平行スラストで、

 

 

口が2指半入るまで開くようになりました。ご本人ももう一生口が開かないから歯の治療もできないと諦めていたそうですが、これで歯の治療もできると非常に喜んでくれました。

 

 

こめかみの頭痛と目の奥の痛みも同時に改善。顎関節の機能的影響も関係する箇所です。

 

 

顎関節症とは口が開かない、口を開けると痛みがでる、痛みはないが開けるとクリック音がする、口を開けると横にずれるなど症状の範囲が広く、全てを取り除くのは難しい場合もあります。外傷やリウマチ因子からくるものはカイロプラクティックの対象外の場合もあります。

 

 

ですが、顎関節の機能障害からくる問題であれば、改善する可能性も十分あります。

 

 

普段の悪い姿勢から始まり、いつも片方の歯でものを噛む、ほおづえをつく、いつも決まった方向で横向きに寝る、格闘技や接触の多いスポーツで顎をぶつける、もともと歯並びが悪いなどの積み重ねで顎関節に問題が起こることが多々あります。

 

 

顎関節は1日に2000回以上も動かす働き者の関節です。ものを食べる、言葉を発する、また呼吸にも関係しています。

 

 

顎の働きが悪くなると、食べたいものが食べられなくなったり、話をするのもなんとなくおっくうになったり、頭痛や肩こり、顔面領域の痛みがでてくるなど日常生活にも影響がでてきます。また認知症との関連も指摘されています。

 

 

好きなものを食べて(適度に)、会話も楽しんで、何気ない毎日をいい一日だと感じてもらえるようになってほしいと思います。