〇30代の男性
1ヶ月半の赤ちゃんをだっこしていると、10分くらいで腰が痛くなるということで来院されました。
姿勢は腰の前弯が強く、身体を後ろへ反ると腰に痛みがでます。
赤ちゃんはまだ首がすわっていないので、抱っこをしながら患者さんが腰を反ることで赤ちゃんの頭を支えていたようです。
腰椎の椎間関節にストレスがかかり、椎間板の前面に伸張ストレスがかかり、
大腰筋の緊張もありました。
1回の施術で痛みはほぼ気にならない程度になり、だっこも長時間できるようになったとのこと。
ただ、赤ちゃんがベッドに置こうとすると、すぐに泣いて抱っこアピールをするので、
休みの日はどうしても長時間抱っこになるそうです。
うちの娘も、産まれてから生後2カ月くらいまでは、抱っこしてるとグッスリ寝てるのに、
布団に置こうとすると泣いていた時期がありました。
まだ小さい赤ちゃんでも、3キロから5キロほどの重さがあります。
長時間抱えているのは決して楽ではありません。
そこで、腰などの負担を最小限にすることが重要です。
まだ首が座るまではなかなか思うような姿勢が取れませんが、
その間に腰が痛くなるのであれば無理せずコルセットや腰痛ベルトをつけて負担を減らしましょう。
コルセットのつけすぎは筋力の低下につながるので、抱っこなど負荷がかかるときだけにしてください。
そして、天然のコルセットと言われている腹筋群。腹直筋だけなく、腹斜筋、腹横筋を少しずつ鍛えましょう。
筋肉は何層にも分かれており、筋肉の働きも各々違います。
腹斜筋、腹横筋はお腹の横にある筋肉。これはお腹を意識してへこますようにするだけでも刺激できます。
とくに腹横筋は薄い筋肉なので、
鍛えてもそうそう分厚くなる筋肉ではないのですが、使って刺激してあげることが大切です。
赤ちゃんのときも時が過ぎれば一瞬です。
抱っこしてあげられるときはめいいっぱい抱っこして愛情を注いであげてください。