20代女性。主訴は息が苦しい。
ここ1、2カ月あたりから突然息が苦しくなるという症状が表れ、心療内科にて自律神経の乱れによる不安神経障害と言われたとのこと。
仕事も勤務時間がバラバラのため、ライフサイクルが乱れやすく、さらにプライベートのほうでの悩みがちょっとずつ蓄積しているのが要因だという見解でした。
心療内科で処方された薬も飲んでみたが、息苦しさは改善されず、だるさやふらつき感などの副作用がでてしまい、怖くて飲みたくないとのこと。
他の薬と違って、精神系の薬は副作用や離脱作用が強いのはネットでも書かれています。実際に飲んだ方が書いてることが多いですね。本当に悪影響が少ないのであれば、あんなに書かれることはないと思います。
当院に来られるも、薬の副作用や離脱作用に苦しまれている方が少なくありません。
そこで、カイロプラクティックが自律神経の不調に効果があると聞き、当院されました。
幸い、睡眠も食事もとれているとのこと。ただ、日によって入眠に時間がかかったり、目が覚めることがあったり、食欲がないときもあるという。
背骨を調べてみると、頚胸移行部に階段状の段差と胸腰移行部にもサブラクセーションが顕著に出ていました。上部胸椎は呼吸器の臓器との関連領域です。
無意識に呼吸も浅くなっていたため、呼吸に関連する機能障害も調整。
初回の術後で呼吸はかなりしやすくなったとのこと。最近は毎日のように息がくるしかったので、久しぶりに大きく息が吸えると喜んでいました。
主訴の発症が1,2カ月前と比較的早い段階で来院していただけたので、術後の反応も比較的早かったのでしょうが、
仕事やプライベートでの悩みはもっと以前からあったものなので、その悩みの蓄積が背骨にサブラクセーションという分節障害を起こしてしまいます。
現在4〜5回の調整で、息苦しくなる頻度は半分以下になっているそうです。薬も飲んでいません。
来院当初はお仕事も少し休んでいたのですが、復帰後、多少波はあるものの、苦しくなるほどの状態にはなっていないということで一安心しました。
人それぞれいろんな悩みを抱えているかと思いますが、症状が軽減されることで、思考が穏やかになったり、良くしていこうという前向きな気持ちにもなります。
ご自身で治癒する力は必ず持っているので、その力を引き出すのが我々カイロプラクターの仕事です。治せるという希望を持てるようにこれからもお手伝いしていきたいと思います。
40代男性。昨年の秋頃に、仕事中に指をけがしてしまい、それから入眠障害、中途覚醒、摂食障害などが起こった。仕事中も急に倦怠感や無気力感が起こり、仕事に支障がでたため2か月ほど休んでいた。
心療内科にて自律神経の問題と言われ、睡眠薬2種類、精神安定剤を服用中。薬で以前よりも眠れるようになり、仕事にも復帰するようになったが、急な倦怠感や無気力感はまだ起こるので、途中で退社したり、休んだりしている。
また、今まで全く感じなかった肩こりが発生し、常時重苦しい。
ご本人も指のケガからこんな症状がでるとは思ってもいなかったので、かなり困惑しているようでした。
ただ、姿勢をみてみるとかなり頭が前に突き出ている上部交差姿勢になっており、後頭部の伸展変位は明らかでした。しかし、自分で姿勢が悪いという認識はあまりないようでした。
施術1回目、2回目はあまり変化は見られなかったのですが、3回目から寝つきがよくなったとのこと。また、今まで習慣だった昼寝ができなかったのができるようになった。
先週5回目の施術でしたが、仕事での倦怠感はややあるものの、無気力感はなくなり、仕事に支障が出ないほどまで回復したという嬉しい報告を受けました。まだ経過観察が必要なのと、予防の重要性をお伝えし、ご理解を頂きました。
ここ最近、自律神経失調症と言われて薬を服用している方が多くなっています。ここまで顕著ではなくても、軽度な失調状態の方がかなりいます。
患者さんとお話をしていても、主訴は腰痛なのに、話をしていくと寝つきがわるい、日中だるい、疲れがとれない、いろいろと心配事が多すぎて不安なんていう会話にしばしばなります。
自律神経はさまざまな働きをもっているので、内科疾患や婦人科疾患などと鑑別することが大切ですが、骨格の歪みから自律神経に悪影響を及ぼしていると考えられます。
〇40代男性
主訴は2か月前から身体のだるさと睡眠障害、気分の落ち込み。心療内科で自律神経失調症と言われ、精神安定剤と睡眠薬を服用しているが、できれば薬を使いたくない。
カウンセリングをしていくうちに、微熱もあるとのこと。副鼻腔炎も併発しているので、その発熱ではないかとドクターに言われたといいます。
週に1度のペースで5回ほど施術をしたところ、身体のだるさも軽減し、仕事に支障がないほどまでに体調は回復しました。
が、微熱はまだ続いているとのこと。副鼻腔炎の症状も軽減しているというのですが。ドクターに聞いてみてもまだ副鼻腔炎の影響ではないかと言われたそうです。
自律神経の不調により、微熱が続くことがあります。
自律神経とはヒトが生命活動を円滑、維持するために、自分の意志とは関係なく、自動的に働く神経です。
循環・呼吸・消化・代謝・内分泌(ホルモン)・生殖・そして体温調節などを自律神経でコントロールしています。
体温調節はまず、皮膚が外気温を感じ取り、皮膚下の毛細血管が拡張したり、収縮することで調節しています。これらの働きは脳の中にある視床下部でコントロールされています。
それが過剰なストレスにより、視床下部の体温調節機能に異常が起こると自律神経や内分泌の働きにも異常が起こり、体温を上昇させてしまいます。
やっかいなのが、微熱が長期間続いてしまうこと。
慢性的に熱が高いことで、身体全体に負担がかかったり、体力を消耗しやすくなってしまったり、どんどん悪循環に陥ってしまいます。
視床下部は脳の中にあるので、脳を覆っている頭蓋骨の歪みも影響します。
こちらの患者さんは、現に途中で風邪をひいてしまい、やや長引いてしまいましたが、頭蓋骨も調整しつつ、約2カ月ほどで微熱はおさまりました。
薬も徐々に減っているので、これから更に減らしていけるよう、患者さんと協力しながら取り組んでいきたいと思います。
今まではプライベートなことを口にされる方ではなかったのですが、最近はそんなお話も聞かせてくれるようになりました。こうした少しの変化も術者側としては嬉しいのです。