腹側迷走神経について

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腹側迷走神経について

リモートワークやオンラインがここ数年で一気に普及しました。

 

 

その一方で、人と会って直接会話するという機会が減り、人とのつながりが希薄になってきています。

 

 

分からないことも、ネット検索やAIを利用することで、人に相談するということが減っていると思います。

 

 

すると、体内では「腹側迷走神経」という神経の活動が低下するという事態が起こります。

 

 

腹側迷走神経とは、副交感神経の一種で、交感神経を抑制する働きがあります。

 

 

これは、「ポリヴェーガル理論」という1994年に発表された自律神経の理論です。

 

 

ポリ→Polly(多重)、ヴェーガル→Vagal(迷走神経の)という意味です。

 

 

今まで、自律神経は交感神経(戦う)と副交感神経(休む)の二種類でしたが、

 

 

第三の「社会的関与系」が存在していると言われるようになりました。

 

 

笑顔や豊かな表情を作ったり、相手に上手く気持ちを伝えるというのが腹側迷走神経の働きです。

 

 

冒頭に述べた要因で腹側迷走神経の働きが低下すると、交感神経が活発になり、ブレーキが効かなくなります。

 

 

さらに、「背側迷走神経」があります。背側迷走神経は、体を省エネにして生命活動を維持する原始的な働きを持っています。

 

 

この背側迷走神経は、上司などから怒鳴られ、恐怖で動けなくなるケースと、毎日安定した日々を送っている人が急にやる気を失い動けなるケースがあります。

 

 

恐怖を感じても、安全を感じてもこの背側迷走神経が働く状態を「フリージング」といいます。

 

 

これらは、社会的なつながりをもつことで、腹側迷走神経が復活して行動できる状態に戻るそうです。

 

 

まとめると、「ひとりよがり」になってしまうと背側迷走神経により動けなくなってしまう。

 

 

「誰かとつながる」「人の役にたつ」ことで腹側迷走神経が行動を促してくれる。

 

 

妊活をされている方にも当てはまると思います。

 

 

妊活ってどうしても言いにくいので「孤独」になりがちです。

 

 

とっても勇気のいることですが、まずは誰かに「話してみる」ことで状況が動く可能性があります。

 

 

もし身近で言える人がいないのであれば、当院など子宝整体を行っているところに相談してみてください。

 

 

そういう環境を我々が率先して作らなければと思っています。

 

 

といいながら、私もひとりよがりになってしまう時もあるので気を付けなければと改めて思いました汗